くりっく365
2008年09月04日読者からの質問
『サブプライム後の新資産運用』の内容で、次のような質問をいただきました。
【質問】
貴著書ではFXをすすめていませんが、「くりっく365」でレバレッジを1倍にして、スワップ金利と為替差益を期待する方法はどうでしょうか。
(同様の質問12件)
【回答】
今回の著書では、初心者を念頭に置いて、文章構成や説明文章にこだわりました。簡単に高いリスクが取れるFXをおすすめしなかったのは、そのためです。
しかし、自分を律することができる自信があれば、その方法はおすすめできます。
拙書のFXの項目の内容を要約すると、「高いレバレッジを効かせて投機をしてはいけない」、「資産運用の大前提は借金をしてはいけない」ということです。
なぜ私がFXをすすめないかというと、人間はなかなか欲を抑えることができないからです。
例えば、自分の取引が上手くいっていると「2倍、3倍くらいならいいかな」という誘惑に、2倍、3倍で成功すると「次は4倍、5倍でもいいかな」という誘惑に駆られてしまうものです。そして、その誘惑には欲が絡み、段々エスカレートしていきます。
人間は欲を抑えることができずに、状況に慣れて慢心してしまう生き物です。
具体例を示すために、拙書『株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる』より以下の文章を引用します。
(以下引用)
人間は慣れる生き物です。どのトレンドのときに株式投資を始めたかによって、私たちの考えは固定されてしまいます。そのことをしっかりと自覚していないと、相場のトレンドが変わったときに上手く対応できず、大きな損失を負うことになりかねません。
特に上昇トレンドのときに株式投資を始めた個人投資家のみなさんは、自分の実力を過大評価しないように注意してください。ここ数年は儲けられて当然の相場だったからです。株式投資は、簡単に儲けられると慢心していると、いつか足元をすくわれてしまいます。
相場の世界では9割の個人投資家が負け組といわれてきましたが、この数年に限っては負け組は2割から3割程度しかいないと新聞等のアンケート記事からも推測されます。しかし、現在の上昇トレンドが終わったあとは、再び9割の個人投資家が負け組、1割が勝ち組という構図に逆戻りするでしょう。
(引用終わり)
株式市場でも、2003年〜2006年の上昇トレンドにおいて、多くの個人投資家が信用取引の誘惑と効用に酔いしれました。そして、その後どうなったのかは、みなさんもご存知の通りです。
私も上昇トレンドのときのみ、信用取引の買いは認めていますが、それ以外のトレンドでは信用取引は一切禁止しています。
FXでも同じです。長期的には円安傾向にあるとしても、短期的には急激な円高が起きるときがあります。円高になるサインは拙書159〜165ページの内容から判断してもらうとして、自分を過信して高いレバレッジを効かせていると、ほんの短い期間で投資資金が枯渇してしまうこともありえます。
自制心がある投資家には、「くりっく365でレバレッジ1倍」という条件であれば、FXもおすすめできます。一番のメリットは、突然の解約でも金利が下がることがないことです。
ご要望があれば、どういうFX取引業者を使ったら良いのかも述べたいと思います。
http://blog.livedoor.jp/asset_station/archives/2008-09.html#20080904
誠実な人間であれば、資産運用にFXは薦めにくい。
FX会社自体のリスク(倒産)、ハイレバのリスク、急激な為替変動。短期売買でのコスト負け。
などなど。
しかし、ある程度のリスクを覚悟でき、余裕資金であれば、レバレッジ1倍のくりっく365は良いのでは?
勿論、自己責任での範疇ですが。
日本の将来が明るいと信じる方にはお勧めできません。
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