2008年総括(2)投資環境のパラダイム転換
我々が今、直面しつつあるのは、これまで安定したパフォーマンスをあげてきたはずの資産運用の常識が、もはや通用しないという投資環境です。これまで投資の世界では絶対的常識と言われてきた「国際分散投資」や「長期資産運用」ですら、昨年からの景気後退期では全く通用しないことが証明されました。
「国際分散投資」とは、違う値動きをする国内外の株式と債券などに分散投資をすることで、この投資方法を実践していれば、たとえば国内株式が値下がりしても、外国株式や国内外の債券によって損失分を補うことができました。
しかし、「世界同時株高」や「世界同時株安」という言葉が数年前から頻繁に聞かれるようになりましたように、2000年代以降、国内外の株式のみならず、コモディティ含め、各々の金融商品が同じ値動きを見せるようになってきました。
各国の経済の連動性が高まり、たとえばアメリカ株が下がれば他のすべての国の株式が下がるように、NYの原油先物が下がれば他の商品相場が下がるように、分散投資のメリットは明らかに低下してしまいました。
もう一つの常識である「長期資産運用」についても、全く当てにならないということを認識しなければなりません。もちろん、その複利効果は計算上大きな期待をできるものですが、それも景気拡大期なればこその話です。景気後退局面においてもそのまま運用を続けていれば、資産を大きく目減りさせてしまうだけです。
これまで個人投資家の理想のスタンスとされてきた「国際分散投資による長期資産運用」の最大の弱点は、世界経済の拡大を前提としている点にあります。しかし、その前提が既に昨年秋口から崩壊してしまったのです。
世界経済を引っ張るアメリカ経済の底が見えるまでは、株式のポジションは極力持たないことです。その景気がどこで底を打つのか、ポイントはずばり、「住宅価格がどこで下げ止まるか」の一点です。本来であれば雇用統計を見れば景気動向が比較的早く先読みできるのですが、今回は住宅バブル崩壊という特殊な状況ですから、住宅価格に着目するのが良いでしょう。
資産運用をこれから始める人、あるいは余裕を持って待ちに徹している人にとっては、チャンスがいつ来ても良いように、準備を整えておくとをおススメします。
http://blog.livedoor.jp/asset_station/archives/2008-12.html#20081225
今年が100年に1度のチャンスとなるのだろうか。。
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